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第14回股関節鏡研究会シンポジウム

2018-09-02

第14回股関節鏡研究会でのシンポジウムにて、「組織間リリースを用いた股関節疾患の治療」というタイトルで発表させていただきました。股関節に絞らずに、グローインペイン全体について8分間にまとめてみました。
   
 
リアライン・コンセプトの説明から入り、組織間リリースの技術と効果、そしてグローインペインの分類についてグローイントライアングルの内部、上方、内側の3つのエリアについてアライメントとの関連性を含めて治療法を提示しました。
 
 
グローイントライアングル内部については、股関節周囲の筋や神経の病変とともに、股関節内の病変の影響が含まれることから、症状を引き起こしている病変を見極めることが重要という点で、多くの演者と共通していました。何はともあれ、関節内の外科的治療で解決しようという時代は終わったように感じました。
  
  
正確に疼痛の原因を特定するためには「触診」が不可欠です。いろいろな誘発テストはありますが、それらを組み合わせて感度と特異度が上昇したとしても、圧痛を探り当てたときの事実がなければ推測の域を出ません。
 
   
セラピストはハイドロリリースやブロック注射を用いた病態分析ができないため、医師よりも触診に頼らざるを得ません。しかし、股関節の触診をあきらめている人が多いように思います。組織間リリースによる触診、リリース時痛の探索、リリース完了によるリリース時痛の消失、といった技術を身につけると治療のターゲットの見極めが何倍も正確になります。
 
  
明日は「第2回周産期ケアday」。出産前後の様々な症状のメカニズムをしっかりと見極めます。

※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。
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