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骨盤底筋への圧迫感(臓器下垂感)

2019-03-11

今回は「骨盤底筋への圧迫感(臓器下垂感)」についてこれまでの経験をまとめてみたいと思います。
  
   
「骨盤底筋への圧迫感」は座位において座面から骨盤底筋が押されて痛い場合と、立位などで骨盤内臓が下がって骨盤底筋を上から圧迫している(ような)感覚に分けられるようです。
  
  
前者は、殆どの場合骨盤底筋の癒着を伴う過緊張が原因であり、骨盤底筋間の癒着の治療によりほぼ解消されるようです。中でも腸骨尾骨筋の周囲をリリースすることで、骨盤底筋の後ろ半分の不快感はほぼ解決されます。具体的な治療対象としては以下の通り。
●外側:内閉鎖筋ととのリリース。腸骨尾骨筋を内側に寄せるとともに、その緊張を寛解させる。
●内側:恥骨尾骨筋との間をリリース
●尾側:浅会陰横筋とのリリース
   
     
次に、前半分(会陰三角)については、坐骨海綿体筋、球海綿体筋、浅会陰横筋、深会陰横筋などのリリースを行います。その深層にある腸骨尾骨筋との間を完全にリリースできると、会陰三角の筋が正常な活動を取り戻します。
 
 
一方、臓器下垂そのものについても、膀胱の位置を指標とすることで、下垂の有無をある程度判定できます。恥骨体の上縁と膀胱上縁の距離を測定すると、正常であれば5cm以上、しかし尿もれや下垂感、もしくは膀胱瘤がある場合は2cm程度まで膀胱が降下している例があります。
  
 
膀胱下垂の軽い症状としては、妊娠中から続く頻尿(膀胱の容積減少)があります。妊娠中に頻尿はある意味当たり前と考えられていることもあり見過ごされがちですが、尿もれが慢性化する前段階として、頻尿や1回あたりの尿量減少について調べる必要性がありそうです。
 
 
妊娠中や産後において、膀胱の周囲および後部をリリースすると上記の距離は5cm程度まで回復させることができます。それにより上記のような症状はある程度改善に向かいます。子宮が膀胱を下方に向けて圧迫し、下垂した状態で周囲と癒着することについて、もう少し研究が進むことを期待したいと思います。同時に、その解決方法についてもしっかりと進化させていきます。
 
 
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