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出産よりもつらい「産後の胸のハリ(乳腺炎)」の治療経験

2019-05-13

勉強会の参加者に「産後の胸のハリ(乳腺炎)」が痛すぎて,出産よりもつらいという方がおられました。
 
この方に対して,乳腺に対する治療は行わず,乳腺から血液の出口である静脈やリンパ管の流れを改善するような治療を行いました。仰向けになっていただき,鎖骨の3cm定度下方から脇の下にかけて,腕神経叢に沿って存在する癒着をリリースする治療です。腕神経叢という神経と血管が束になっている部分を鎖骨や肋骨,大胸筋や小胸筋からリリースして,その緊張を和らげました。

通常は,胸郭出口症候群(首に問題がないのに腕がしびれる神経の圧迫症状)に対して,このような治療を行います。神経を癒着から解放する治療は,同時に鎖骨下静脈などの圧迫を解放することにもなり,結果として静脈の流れも改善したのだと思われます。乳腺にノータッチでも,みるみるうちにハリが取れていくのが見て取れました。そして,治療後の授乳により,症状がさらに大きく改善。棚ぼた的な発見ですが,多くの困っておられる方に朗報だと思います。


以下,ご本人のコメントです。
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昨日は施術、勉強会ともにありがとうございました!

<経過>
産後2ヶ月から約4ヶ月間、授乳の需要と供給があわず月に1〜2回は白斑ができ、岩のようにおっぱいがガチガチにはっていました。

産後4ヶ月に入り、子どもの上唇小帯と舌小帯の切開をおこない、おっぱいと唇のアタッチメントが改善し、飲みが良くなり、白斑の回数は減ったものの、少量を頻回に欲しがるのは変わらないままでした。

生後7ヶ月前から離乳食を始め、少しづつ量は増えたものの、やはりおっぱいを欲しがるのは変わらず。そのおかげで白斑、乳腺炎は起こさずに経過できました。

生後9ヶ月(4月)に入りパートで仕事を再開し始めてから、授乳間隔があくようになり白斑乳腺炎が再発。毎週のようにおっぱいがガチガチになっています。おっぱいケアにも通っていましたが、絞れば絞るほど過剰供給になっているように感じており、産後6ヶ月以降は受診せずに、授乳姿勢の改善、ストレッチ、自己の乳頭マッサージ程度でケアをしています。
 
 
<治療結果>
勉強会中での授乳でかなり胸のハリも収まりました。ただ,最初はおっぱい表面のハリが改善したものの、奥の方のハリや内側のハリは実感できずにいました。

しかし、施術後2回の授乳で、子どもも飲みやすかったのか、しっかりと飲んでくれました。帰宅後寝かしつけの授乳で奥の方の乳腺のしこりや、しつこく残っていた内側の乳腺のしこりは完全に取れました。いつもなら,授乳後の時間も持続するチリチリジクジクする痛みから解放されました! その日の寝かしつけ授乳の後は,腹臥位(うつぶせ)で胸を圧迫してもまったく痛みなく眠ることができました。
 
1日経った今も無駄なハリもなく楽に過ごせています!
 
3日後、胸の痛みなく過ごせています。胸のハリもないです。
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「妊娠・出産後だから」という理由で、現在の不調の治療を諦めていませんか? 「産後は一生続く!」この一言がすべてを物語るように、妊娠・出産が女性の体に及ぼす変化やダメージは放置すれば一生続きます。特に「癒着」によって起こった筋機能低下、神経障害、過活動膀胱、胃の圧迫症状、子宮周囲の痛み(生理痛を含む)、さらには腕神経叢の絞扼障害の一つとしての乳腺炎(母乳のリンパ・静脈への潅流障害)などは、対症療法や運動療法では解決できず、「産後は一生続く!」という状態に陥ってしまいます。しかし、癒着に対する治療を適切に行うことで、ほとんどの不調は解決できます。そのためには,治療技術が必要です。


セラピスト向けに産前・産後ケアに関するセミナーを開催していますので,上記のような治療に興味のある方は,以下をご参照ください。
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