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「組織間リリース」から「癒着の医学」へ

2019-07-21

5年前に産後の仙腸関節痛の研究を開始し、1年前にその他の症状も含めた産前・産後ケアに取り組み始めました。この間、様々な症状の治療を経験し、精密触診と組織間リリースを使って、文字通り「手探り」で治療を行いつつ、その反応を検証してきました。

主な症状は以下のブログに記しておりますが、診療科として分類するだけでも整形外科(運動器)、消化器内科、呼吸器内科、産婦人科、泌尿器科、肛門科、神経内科、麻酔科などの分野にまたがります。(具体的な症状一覧をコメント欄のブログに記載) 

いろいろな症状はありますが、これらの機序には「癒着」が関係しており、癒着の治療(組織間リリース)によって多くのものが解決されます。もちろん、徒手療法のみで解決できるわけではありませんが、「癒着」への治療は症状解消のための重要な一部になることは間違いありません。

言うまでもなく、妊娠期には子宮の拡張によって様々な臓器にしわ寄せが生じます。胃は上方に、膀胱や直腸は下方に圧迫され、腸間膜は腹横筋に押し付けられた状態が続きます。加えて、側臥位での生活習慣も神経や筋の癒着を引き起こします。同じことは加齢による癒着、既往歴の積み重ねによる癒着などでも生じます。

これまでの取り組みで、関節疾患、肉離れなど筋疾患、神経因性疼痛などにおいて「癒着の医学」が遅れていることは痛感していました。内臓においても「癒着の医学」が不十分であることが感じられます。そして癒着を解消させる技術が発展すると、手術や薬を必要としない新しい治療法として、慢性化した症状の治療の発展に大きく貢献できるものと考えています。

癒着の医学を妨げる原因は、癒着そのものの視覚化が困難であること、また癒着を解消するための無侵襲の治療法が容易ではないこと、の2点に集約されます。癒着が視覚化されることで、癒着に対する治療効果の判定が用意となます。一方で、再現性の高い治療法が確立されると介入研究が用意になります。

エコーとハイドロリリースの組み合わせは上記の課題を部分的に解決し、今後の研究の発展が期待されます。しかし、胃と横隔膜の癒着、膀胱と外腸骨静脈の癒着などには最適とは言えず、MRIによる癒着の視覚化の技術が求められることになりそうです。いろいろな診療科との連携、超音波やMRIなど画像分析技術の開発、内臓も含めた治療法の開発など課題は多数ありますが、課題を多方面の専門家と共有しながら、自分の身の置き場を考えつつ進んでいきたいと思います。


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