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外尿道括約筋の触診とフィードバック

2019-09-20

排尿コントロールは基本的に不随意運動のみでもできなければならず、内尿道括約筋の機能が不可欠になります。しかし内尿道括約筋は随意筋である外尿道括約筋に覆われているので、外尿道括約筋とある程度の同調があるものと推測されます。

外尿道括約筋の下部は恥骨尾骨筋など肛門挙筋の収縮とも連動すると考えられますが、それ自体のコントロールが排尿コントロールには不可欠だろうと思われます。そこで、外尿道括約筋を触診し、確実に随意収縮と弛緩を調節できるようになることが、尿失禁の治療には必要であると思われます。

外尿道括約筋の上部は脂肪に覆われており、その中を通る血管や神経とも接しています。膀胱周囲をリリースして、膀胱を側方に移動させるようにすると尿道を触知することができます。 

尿道に触れた状態で「おしっこを止めて」というと、骨盤底筋や腹筋群の過剰な収縮が起こる場合もありますが、無駄な力を排して最小限の力でというと尿道のみが硬くなります。力を抜いてもらうと柔らかくなります。これにより、尿道括約筋の随意的なコントロールを意識化できることになります。つまり、腹筋群や骨盤底筋の無駄な筋活動を抑制して、尿道括約筋の独立した活動を促せるようになります。

尿漏れを防ぐ筋は尿道括約筋であって、骨盤底筋ではないのではないかと推測していました。今回、重症の尿漏れ症状に20年近く悩んできた方に対して、骨盤底筋には一切手を触れず、膀胱の癒着および尿道周囲のリリースのみを実施しました。どのような結果になるか楽しみです。
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