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足首のねんざの後遺症を防ぐテーピング

2018-07-19

ねんざの後遺症として、内くるぶし後部の腱の癒着による背屈制限が挙げられます。しゃがみ込みやジャンプの着地で足関節の背屈可動域が制限されるようになり、つま先は膝に対して外に捻じれるとともに、足首の前に詰まりが生じます。
 
 
スポーツへの復帰を加速するため、上記のような異常運動を防ぎ、正常な運動と可動域を早期に獲得させることを目的として、テーピングを用いる場合があります。
 
 
後遺症を防ぐという観点で、テーピングを使用する上では以下の点に注意します。
・足首を固めるためではなく、不安定性に対して用いる。
・可動域を広げるために用いる
・皮膚の締め付けは皮下組織の癒着を引き起こすことを理解して用いる
・マルアライメントを修正し、正常な運動パターンを獲得させるために用いる
・結果因子(症状)に対する効果のために用いない
これらの原則を理解することにより、テーピングに求めるべき目的が絞られ、最適な方法で、かつ適切に用いられるようになります。
 
 
こちらの動画 ほぼすべての足関節疾患に用いるテーピング(内側)です。実際には、これに加えて外側に2-3本程度のテープを用います。イラストにあるように4本のサポートテープにはそれぞれ明確な役割があるとともに、4本がパッケージとして役割を果たす共同作用もあります。
 
 
内側の1本目は、舟状骨結節と内果を接近させるように貼ります。関節の底背屈の運動軸である内くるぶしよりも2cm程度後方を通すことにより、底屈位では弛み、背屈位で緊張するようなテープになります。その結果、背屈すればするほど、内側アーチを引き上げつつ舟状骨を内果に接近させるように作用します。これは、距骨内側部の後方への滑走性の低下に対して、距骨内側部の後方滑りを促すような役割を果たします。
 
 
内側の2本目は、1本目のテープで距骨内旋作用を持つのに対して、それとバランスをとるため踵骨を外旋させるように貼ります。これにより脛骨に対して踵骨は中間位を保つことになります。
 
 
さらに内側の1本目と2本め、さらにはその下にあるホースシューの組み合わせは、ショパール関節外転を防ぐ作用を持ちます。これは扁平足に特徴的なアライメントを防ぐことになり、内側アーチをサポートする効果を強めてくれます。その後、外側にも2本程度貼りますが、その詳細は割愛します。
 
    
  
さて、上記のようなテーピングは、私がフルタイムで選手と接することができる状況にあればとても有効なのです。しかし、選手から離れて医療機関や大学に勤務する場合にはあまり良い方法とは言えません。

問題点として、
・テープを巻く上で技術的に難しいこと
・高コスト
・時間がかかる
・皮膚のトラブル
・皮下組織の癒着
などがあります。特に学生スポーツおいてトレーナー不在の環境が多く、予算も十分ではないところがほとんどだと思われ、テーピングはかなり負担の大きい方法と言えます。
 
 
上記のような問題点に対して、テーピングの構造を模したソックスを開発しました。リアライン・ソックスという名前の通り、足関節のアライメントを治す(リアライン)することができるようなソックスに仕上がりました。
   
   
Wリーグの選手には実はたくさんの愛用者がいます。ユニフォームのスポンサーとの兼ね合いでロゴを隠している場合もありますが、一度使い始めるとこのソックスの効果と簡単さ、低コストであることからテーピングを使わなくなる選手もいるのです。

※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。
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