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大相撲力士の肩の治療

2018-12-21

先日、大相撲力士の肩の治療を行う機会がありました。

当初から痛みの局在がわかりにくく、本人も上手く説明できない様子でした。Neer陽性でしたが、棘上筋の下で関節唇を触診しても疼痛は誘発されず、関節内への局麻で関節唇損傷の可能性を除外した上で治療を進めることにしました。
 
  
屈曲時の痛みは
・肩後方(三角筋後部線維・棘下筋間の脂肪体)
・肩上方(SABと肩峰との癒着
・腋窩部(上腕三頭筋長頭と腋窩神経の癒着)
・肩甲骨外側部の放散痛(胸背神経)
などの治療により徐々に痛みの局在が鮮明になってきて、最終的に一番痛みの強い部位として三角筋中部線維に2本の硬いtight bandを発見。三角筋下滑液包との癒着のリリースにより、痛みがNRS1に軽減し、外転MMTが4から10になりました。
  
 
ちなみに、MMT10は私が立ち上がり、後ろ足を壁につけて重心を下げ、両腕を伸ばしてようやく拮抗できるくらいの筋力をを意味します。(→今日作った基準)
 
  
自分自身の肩の3倍位のボリュームのある肩関節だったため、深部を丁寧に探り当てることを意識していましが、実は重要な治療ターゲットは三角筋下滑液包という眼の前の浅いところに存在したことになります。
    
   
一方で、胸背神経の症状は初体験でした。大円筋と広背筋に癒着していた胸背神経を探り当て、上方に向けてリリースすることで解決できました。
※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。
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