7月のセミナー・勉強会についてお知らせします。 ---------------------------------------------------------------------------- ■ <関節疾患>組織間リリース(J-ISR)第4回【股関節1】」 ---------------------------------------------------------------------------------- ・日 程: 2020年7月11日(土) ・講習時間: 9:30-16:30(予定) ・開催方法: オンライン ・URL: https://realine.info/schedule/2020#schedule2020_jhs_isr 骨盤のマルアライメントの治療において、また股関節の拘縮治療において、股関節周囲の癒着に対する組織間リリースが不可欠です。確実に深部の癒着を探り当て、組織を挫滅させたり、不要な痛みを与えることなく丁寧に治療を進める方法を講習します。 主な内容は以下のとおりです。 ・前外側から大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋、関節包などのリリース ・前方で、大腿動静脈、神経、腸腰筋、恥骨筋などのリリース ・上殿部で中殿筋、小殿筋、梨状筋などのリリース ・下殿部で坐骨神経、大腿方形筋、内閉鎖筋などのリリース 以上を習得して、どの方向からでも大腿骨頭を触知できるようになりましょう。 ---------------------------------------------------------------------------- ■ <産前・産後>組織間リリース(P-ISR)第3回 胸郭2 腕神経叢・乳腺炎・頸部・上背部痛 ---------------------------------------------------------------------------- ・日 程: 2020年7月18日(土) ・講習時間: 9:30-16:30(予定) ・開催方法: オンライン ・URL: https://realine.info/schedule/2020#schedule2020_pregnant_isr 胸郭の第2段として、上胸部および上背部のリリースを行います。主な内容は以下のとおりです。 ・腕神経叢: 上肢のしびれ解消のための腕神経叢のリリース ・乳腺炎: 乳腺炎の治療に不可欠な乳房への静脈のリリース ・頸部: 頚部痛の原因である大後頭神経、小後頭神経などのリリース ・上背部: 肩甲骨内側部の疼痛の原因である肩甲背神経、滑液包のリリース 以上を習得して、産前産後の上胸部・上背部のあらゆる不調を取り除けるようになりましょう。 ---------------------------------------------------------------------------- ■ クリニカルスポーツ理学療法’(CSPT)第3回 頸椎・肩甲帯・脊椎の可動性・アライメントを改善する胸郭リアライン ---------------------------------------------------------------------------- ・日 程: 2020年7月19日(日) ・講習時間: 9:30-16:30(予定) ・開催方法: オンライン ・URL: https://realine.info/schedule/2020#schedule2020_jhs_cspt 胸郭は頸部、肩甲帯、腰椎に隣接しており、それらの運動に多大な影響を及ぼします。呼吸運動に必要であるとともに、姿勢や運動習慣により胸郭には歪み(非対称性)や変形(マルアライメント)が生じます。それらを放置すると、徐々に周囲の軟部組織が癒着して、修復不可能なマルアライメントが出来上がってしまいます。 これらに対して、効果的に胸郭アライメントを修正する方法を構築して参りました。今回は、対症療法も含めて胸郭を思い通りに修正していくためのトレーニング法、治療法を講習します。 ---------------------------------------------------------------------------- ■ 周産期ケア勉強会(東広島&オンライン) ---------------------------------------------------------------------------- ・日 程: 2020年7月12日(日) ・講習時間: 13:00-16:00(予定) ・開催方法: 東広島 & オンライン ・URL: https://forms.gle/w6ZtkjJuiF5Bynnt5 次回は、多くのリクエストを頂いた<日曜日>に開催します。会場参加してくださる産前・産後の方を大募集します。 産前・産後のセラピストの皆さんは、ご自身の体の変化を通じて産後ケアの可能性を感じ取っていただけるとと思います。また、助産師さんの参加者も徐々に増えてきたので、セラピストとのコラボレーションが増えつつあります。広島の助産院での勉強会なども企画中です。 タイムテーブルは調整中ですが、ミニレクチャー(活動報告)を産婦人科での勤務を開始された 髙木己地歩 さんにお願いしました。切迫早産予防のための2度に渡る長期入院・安静臥床(8ヶ月、8ヶ月)の経験、それをもとに切迫早産の女性のサポートに尽力されていること、現在の産婦人科での業務などを含めて、興味深いお話を聞かせていただけると思います。 ---------------------------------------------------------------------------- ■ オンラインレクチャー 「産後の骨盤周囲痛に対するエコー下精密触診と組織間リリース」 ---------------------------------------------------------------------------- ・日 程: 2020年7月18日(土) ・講習時間: 20:00-22:00(予定) ・開催方法: オンライン ・URL: https://forms.gle/TP12WSBEQasr47yW8 産前産後に起こる仙腸関節痛に対して、リスクを考慮しながら、安全かつ効果的な治療法について講習します。仙腸関節の痛みに接することの多いセラピスト、助産師の皆様に是非とも一度聞いていただきたい内容です。また精密触診では、エコーを用いて痛みを発している神経や血管を同定し、その痛みを解消するための治療法を説明します。
NHK BSプレミアムの撮影がありました。私の役割は、ファシアリリースの専門家として、下腹部のファシアリリースを撮影したいとのことでした。 腰痛治療において、骨盤周囲とともに腹筋群の組織間リリースを行います。腹筋周囲のファシアにも癒着が起こることが多く、特に姿勢の悪い女性では、下腹部ぽっこりが起こりやすいように思います。これに対して、約40分ほど時間をいただき、皮下組織、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹膜、腸間膜、膀胱、子宮などのリリースを行い、筋間の滑走性を改善するとともに、下腹部ポッコリを一撃で改善して見せました。 この写真のモデルさんは、見違えるように腹筋が引き締まって見えるようになり、写真のように背臥位での呼吸運動を使った腹横筋トレーニングで、さらに腹部を引き締めていきます。2週間後の介入後の変化を楽しみにしています。 テレビでこの様子を見ると,この組織間リリースを受けたくなるはずです。近日中に,関節運動指導士の一覧を記載するページをアップする予定ですので,その中のLevel 3の治療院をお勧めします。 ◆資格者紹介: https://realine.info/license/clinic-list また,蒲田による組織間リリースは,4月以降東広島,東京(渋谷),大阪本町などで受けられます。 ◆お問い合わせ: info@realine.info ◆お申し込み: http://bit.ly/2UsJoVM #リアライン #リンパ管リリース #腹横筋リリース #腹筋機能不全 #腸間膜リリース #小腸のリアライン #膀胱のリアライン #一度のリリースで
先日,某テレビ番組の撮影がありました。 広島国際大学の蒲田研究室内で,産後の女性の下腹を凹ませることを目的として,腹部のファシアリリース(組織間リリース)を行いました。 その結果,臍レベルで-4cm,ASIS(腰骨)レベルで-2cmと,まずまずの成果が得られて一安心。エコー画像でも,腹横筋の機能がびっくりするほど変化しました。今後さらに,3名のモニターの方に対して組織間リリースを行い,3週間の腹横筋トレーニング後の変化を検証します。4月に放送される予定ですが,詳細はまだ公開できません。 そもそも,なぜ組織間リリースで下腹部が凹むのでしょう? 第一に考えられるのは,腹横筋の滑走性が改善すると,腹横筋が十分に短縮できるようになり,お腹の断面積を小さくすることができます。横方向,前後方向ともにサイズダウンすることになります。さらに,膀胱や子宮,腸間膜などのリリースを行うことで,内臓の位置関係も自然に移動して,隙間のない状態に移動できるのではないかと考えています。 テレビでこの様子を見ると,この組織間リリースを受けたくなるはずです。近日中に,関節運動指導士の一覧を記載するページをアップする予定ですので,その中のLevel 3の治療院をお勧めします。 ◆資格者紹介: https://realine.info/license/clinic-list また,蒲田による組織間リリースは,4月以降東広島,東京(渋谷),大阪本町などで受けられます。 ◆お問い合わせ: info@realine.info ◆お申し込み: http://bit.ly/2UsJoVM
精密触診という言葉をご存知ですか? これは既存の触診教育を大きく進化させるため,皮神経一本まで精密に触診し,痛みの原因をmm単位で特定するための技術です。分野を問わずすべての医師やコメディカルに必要な技術と位置づけて,普及に取り組んでいます。 理学療法士を始めとする各種コメディカルの養成校や医療機関での院内教育に導入されつつあり,将来的には患者に触れる前に習得すべき必須の技術と位置づける必要があると考えています。 ■症例 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・背景 変形性股関節症(OA)の診断で,人工股関節(THA)を予定されているの治療を例に説明しましょう。とてもアクティブな60歳台の女性で,股関節痛発症から5-6年,OAの診断から1年ほどの経過して,THAを医師から進められたそうです。この間,ロキソニン,リリカ,トラムセットなどを服用されてきました。ご自身や担当医を含めて誰もがOAによる慢性痛だと思っていました。 ・精密触診 精密触診を行ったところ,痛みは股関節伸展に鼡径部(大腿直筋,上殿神経,大腿神経(およびその枝),大腿動脈,陰部大腿神経,腸骨筋,腸骨関節包筋)と開排時に内転筋群(特に長内転筋,短内転筋,閉鎖神経)に痛みがありました。大腿骨頭の触診では痛みがなく,関節唇にも圧痛がない状態でした。 ・治療結果 これにより,OAの痛みではなく,周囲の軟部組織の痛みであることがはっきりしたため,疼痛除去を目的に組織間リリースを実施しました。その結果,安静時痛や荷重時痛,深屈曲時痛が消失し,快適な生活が戻ってきたとのことです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このような症例を経験すると,画像診断によるOAの進行とは別に,周囲の軟部組織の疼痛が本人を苦しめていることがわかります。精密触診は,画像からの先入観にとらわれず,正確に病態を把握するために不可欠なのです。
下記のセミナーがDVDとしてジャパンライムから発売されます。11月上旬に発売予定。まだセミナーに参加されていない方、全ての医師やセラピスト、および医療技術職の学生の皆様に見ていただきたい内容です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <ME267-S>エコーで検証しつつ学ぶ「精密触診®」と「組織間リリース®(ISR)」 ■指導・解説:蒲田(がまだ) 和芳(かずよし)(株式会社GLAB 代表取締役) ■発売元: 株式会社ジャパンライム ■DVD2枚組 16,000円+税 (分売不可) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <講師からのメッセージ> セラピストにとって骨、筋、腱、神経などの確実な触診技術は不可欠です。マルアライメントや拘縮の原因である癒着を探索するため、あるいは痛みを発している神経や靱帯、血管などを特定するための触診技術を「精密触診®」と呼びます。例えば、上背部の痛みに対して肩甲背神経に、仙腸関節周囲の痛みに対して長後仙腸靭帯深部の中殿皮神経に「組織間リリース®」を行うと、即座に痛みが消失する場合があります。 これらは、正確な解剖の知識と病態の理解、そして 精密触診® と組織間リリース® の技術によって可能になります。本作では超音波エコーによる解剖を確認した上で、精密触診® と 組織間リリース® の理論と実技を行います。「痛いところに手が届く」精密触診® と治療法としての組織間リリース® をご紹介いたします。明日からの臨床に、是非ご活用ください。 <内容> 前半は触診とエコーの照合を行います。何か分からずに触っていても進歩はありません。実際に触れているものが何なのかを画像上(エコー)で確認していきます。後半は、実際に精密触診を繰り返していきます。皮膚に隠れて見えない部分を指先で探り、解剖学的な知識と触っているものを照合しながら進めていくことが必要となります。 ■ エコーを用いた精密触診《7分13秒》 ・圧迫法 ・表撫法 ・弾発法 ・スクレイプ法 ・精密触診技術 ・上腕二頭筋長頭腱の精密触診 ■ 実技Ⅰ《16分53秒》 ・足底筋 ・腓腹筋とヒラメ筋 ・腓腹筋外側頭の精密触診 ■ 精密触診・組織間リリースの技術《9分28秒》 ・精密触診による輪郭の触知 ・用語 ・精密触診による癒着の触知 ・精密触診のエラー ・末節骨先端のリリースポイントを決定 ・テープ剥がし(母指) ・反対側の手の役割 ・ターゲット組織が曲面 ■ 実技Ⅱ《13分34秒》 ・大腿筋膜張筋 ・大腿二頭筋/関節包 ・大後頭神経 ・副神経 ■ 実技Ⅲ《14分57秒》 ・僧帽筋・肩甲挙筋・滑液胞 ・腋窩神経 ・大腿直筋反回頭(内側)・関節包 ・中殿筋後縁・小殿筋 ・肩甲背神経 ・陰部神経 ■ まとめ《4分25秒》
3月23日に第1回の「精密触診セミナー」を開催することが決まり、準備を進めています。精密触診の精密が意味することは、以下のことを含むものと定義しようと思います。 ①浅層・深層を問わず小さい組織を同定できる ②組織を辿ることでその連続性や形状、走行を空間的に理解できる ③組織の癒着を探知できる ④触れた組織を超音波画像上で描出し、その形状や走行を照合できる 例えば、deep gluteal pain syndromeにおいて、梨状筋の深部において坐骨神経と梨状筋との癒着を探知できること、後大腿皮神経と内閉鎖筋との癒着を探知できること、を含められそうです。また、浅腓骨神経、伏在神経、正中神経、橈骨神経を辿り、その癒着を探知できること、などを含めたいと思います。小胸筋と腕神経叢の癒着も触知します。 あまり深部に行くと、組織間リリースによってアクセスルートを確保しないと触れないため、このセミナーでは組織間リリースなしで体表から触れられるものに限定しようと思います。 もう一つの問題はエコーで検証できるような講習のシステムを確立すること。エコーの使い方の講習も含めると、時間がとられるのでいろいろと工夫が必要になります。もちろんエコーのメーカーさんの協力も不可欠ですので、いろいろと交渉を勧めたいと思っています。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。
大腰筋と恥骨上枝との間の癒着をリリースする際に、大腰筋浅層の大腿静脈の動きが悪い状態にしばしば遭遇します。その際、大腿静脈の扁平化が触知されることがありましたので、画像で確認してみることにしました。 対象は20歳代女性、触診で鼠径靱帯の遠位2cmから近位2cm程度まで、左大腿静脈の扁平化が認められ、エコーでもそのことが確認されました。写真はすべて左がリリース前、右がリリース後です。ドップラーは技術的にいまいちで流速を確実に捉えてはいませんが、扁平化が改善したのは確認されました。 静脈が扁平化している理由は恥骨上枝における急カーブと大腰筋に対する癒着が原因と考えられたため、リリースにより改善が得られました。扁平化した部分よりも遠位では流速低下が起こっている可能性があるため、次回そのあたりを正確に測定してみたいと思います。 ところで大腿静脈内の流速低下があるとすると、深部静脈血栓症、エコノミークラス症候群、静脈瘤などとの関連性が疑われます。20歳代でも流速低下が起こりうることを想定して、上記のような血管に関わる病気の機序に関与するかもしれません。このあたりは血管を専門とする方に検討してもらうとして、私としてはこの部分の組織間リリースの安全性を高めることをさらに真剣に考えてみたいと思います。 ところで、テニスボールなどで大腿静脈あたりをグリグリと圧迫して「腸腰筋リリース」と称している場合がありますが、相当高いリスクのある方法という認識を持つべきだと思います。 【CSPT、ISRセミナー受講者の皆様】 組織間リリースを習得すると、ある程度血管周囲のリリースができるようになりますが、血管内の状態まではわかりません。血管造影やエコーを用いて血管内に異常がないことが確認され、専門医からの指示がある場合以外は血管には触れないでください。血管周囲のリリースは「禁止」とさせていただきます。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。