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精密触診セミナーと超音波

3月23日に第1回の「精密触診セミナー」を開催することが決まり、準備を進めています。精密触診の精密が意味することは、以下のことを含むものと定義しようと思います。 ①浅層・深層を問わず小さい組織を同定できる ②組織を辿ることでその連続性や形状、走行を空間的に理解できる ③組織の癒着を探知できる ④触れた組織を超音波画像上で描出し、その形状や走行を照合できる     例えば、deep gluteal pain syndromeにおいて、梨状筋の深部において坐骨神経と梨状筋との癒着を探知できること、後大腿皮神経と内閉鎖筋との癒着を探知できること、を含められそうです。また、浅腓骨神経、伏在神経、正中神経、橈骨神経を辿り、その癒着を探知できること、などを含めたいと思います。小胸筋と腕神経叢の癒着も触知します。     あまり深部に行くと、組織間リリースによってアクセスルートを確保しないと触れないため、このセミナーでは組織間リリースなしで体表から触れられるものに限定しようと思います。      もう一つの問題はエコーで検証できるような講習のシステムを確立すること。エコーの使い方の講習も含めると、時間がとられるのでいろいろと工夫が必要になります。もちろんエコーのメーカーさんの協力も不可欠ですので、いろいろと交渉を勧めたいと思っています。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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大腿静脈扁平化

大腰筋と恥骨上枝との間の癒着をリリースする際に、大腰筋浅層の大腿静脈の動きが悪い状態にしばしば遭遇します。その際、大腿静脈の扁平化が触知されることがありましたので、画像で確認してみることにしました。      対象は20歳代女性、触診で鼠径靱帯の遠位2cmから近位2cm程度まで、左大腿静脈の扁平化が認められ、エコーでもそのことが確認されました。写真はすべて左がリリース前、右がリリース後です。ドップラーは技術的にいまいちで流速を確実に捉えてはいませんが、扁平化が改善したのは確認されました。      静脈が扁平化している理由は恥骨上枝における急カーブと大腰筋に対する癒着が原因と考えられたため、リリースにより改善が得られました。扁平化した部分よりも遠位では流速低下が起こっている可能性があるため、次回そのあたりを正確に測定してみたいと思います。     ところで大腿静脈内の流速低下があるとすると、深部静脈血栓症、エコノミークラス症候群、静脈瘤などとの関連性が疑われます。20歳代でも流速低下が起こりうることを想定して、上記のような血管に関わる病気の機序に関与するかもしれません。このあたりは血管を専門とする方に検討してもらうとして、私としてはこの部分の組織間リリースの安全性を高めることをさらに真剣に考えてみたいと思います。       ところで、テニスボールなどで大腿静脈あたりをグリグリと圧迫して「腸腰筋リリース」と称している場合がありますが、相当高いリスクのある方法という認識を持つべきだと思います。       【CSPT、ISRセミナー受講者の皆様】 組織間リリースを習得すると、ある程度血管周囲のリリースができるようになりますが、血管内の状態まではわかりません。血管造影やエコーを用いて血管内に異常がないことが確認され、専門医からの指示がある場合以外は血管には触れないでください。血管周囲のリリースは「禁止」とさせていただきます。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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