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リアラインブログ・ニュース

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セミナー情報 腰痛骨盤痛 組織間リリース 精密触診 産前産後

治療の際、精密触診と組織間リリースはシームレスに進めます

写真は、ASISの5cm遠位、1cm内側に指先を置き、大腿直筋を外側に移動させ、脂肪体と大腿神経(大腿直筋枝)に対して弾発法で触診をしている場面です。右寛骨前傾位で、右仙腸関節周囲に痛みがあったので、右鼡径部の癒着のリリースを行おうとしているところです。        まず、大腿直筋の内側で神経を弾発法で軽くはじくことにより、大腿直筋と腸骨筋の間を下行する組織が神経であることを確認します。神経独特の硬さが感じられ、腱や血管ではないことは鮮明にわかります。 弾発法を含む触診技術については フェイスブック にアップした動画を参照。     大腿直筋深層のリリースをするならこの神経の外側から入ります。腸骨筋深層を内側に向けてリリースするなら、この神経の内側から入り、iliocapsularis(IC)の表層に触れてから内側に向けて腸骨筋をリリースします。     ICのリリースは以前とは異なる方法で行うようになりました。以前は、この神経を外側に十分移動させてからICと神経との間に入り、その上でICの深層に入っていきました。しかし、脂肪体上の神経を外側にリリースするのがちょっと手間なので、現在では、腸骨筋を内側に移動させ、ICの内側から関節包との間に入るほうが簡単だということがわかってきました。     深層のリリースを正確に行うコツは、「深さ」と「角度」をぴたりと組織間に合わせること。少しでも深さがずれてしまうと、癒着の存在そのものに気づくことができません。

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関節疾病予防を実現するために最初に受講すべきセミナー

(社)日本健康予防医学会 関節疾病予防専門部会は関節の健康(ジョイントヘルス)を実現するため、世界から知識を収集し、私どもの臨床経験も踏まえていくつかのセミナーを開催しています。その中でも、4月から始まる クリニカルスポーツ理学療法(CSPT) は、全身の関節のマルアライメントや異常な運動に対して、それぞれ理想的な関節運動を取り戻すための知識と技術を講習しています。過去にのべ5,000名以上の受講者がCSPTで学び、いろいろな臨床現場で活用しておられます。            ■ 何を学ぶためのセミナー?  CSPTで目指すのは、治療の「設計図(リアライン・コンセプト)」を明確に定めた上で、それに必要な「治療技術」を選択し、治療が円滑に進むレベルにまでその技術を向上させることのできるセラピストを養成することです。 設計図と技術をセラピストが習得することにより、チーム(医療機関内のセラピストと医師)が同じ設計図を共有し、同じ方向を向いて治療を進めることができるようになります。この一貫性は、患者さんに対して医療機関が提供すべき「信頼」を作り出す基礎となります。          ■ 建築に設計図が必要なのと同様に、治療にも設計図が必要  昨今、多数のセミナーが開催されています。若いセラピストの皆さんは、いろいろなセミナーや学会、研修会からどれを選ぶべきかを迷われることも多いと思います。これらの勉強会では「各論」を学ぶことはできても、得た知識をどのように治療に組み込むべきなのかが分からない、ということが多いと思います。その結果、セミナーショッパー(セミナーを渡り歩き、何も習得できない)が増えてしまいます。    治療の組み立てにおける共通のプロセスのことを私達は「治療の設計図」と読んでいます。CSPTは各関節に共通する運動学的な異常を理解した上で、その治療のプロセスを「設計図」を基本に組み立てることを学んでいただきます。        ■ 治療の一貫性と患者様の個別性は両立できる?  セラピストとしては「画一的な設計図は患者様の個別性を無視することにはならないか?」という疑問が生じると思います。個別性とは病歴や疾病の重症度や性質に加えて、身体的・思想的・性格的なバリエーションのことを指す場合が多いと思います。海外でも“Every patient is different(すべての患者は異なる)”といって個別性の重要性が強調されます。  一方、同じ人間で、同じ関節に起こった疾病で、加えて同様の運動学的異常があるときに、個別性に目を奪われる前に「共通性」と無視するわけにはいきません。さらに、その共通性を理解して治療を繰り返すと「法則性」が見えてきます。その法則性を元にした治療法を、数百例、数千例の患者において適用して作られてきたのが「設計図」なのです。 ■ 設計図を実現するための治療技術とは?  設計図(総論)だけ学んでも、建築は進みません。高い技術を持った大工さんの存在は不可欠です。これと同様に、治療を進めるためには「治療技術」が必要となります。関節疾病の治療に用いられる治療技術として、運動療法、補装具療法、そして徒手療法があります。(物理療法は徒手療法の技術を補完する場合はあっても、置き換わることはないと考えています。)これらの治療法の役割は明確です。    運動療法は他動運動および筋活動発揮時の動きを維持し、それを改善することを目的とします。したがって、予め他動運動を回復させ、筋の滑走不全(癒着)を取り除いてから行うことが最も効率的です。  徒手療法は、筋やファッシャ(fascia)、その他の組織の癒着を解消させ、他動運動を正常化するために使います。このために開発され、進化している徒手療法技術のことを「組織間リリース(ISR)」と呼びます。  補装具療法は、運動療法や徒手療法では解決できない「不安定性」に対して用いるのが最も合理的です。足部アーチを支持するためのリアライン・インソール、距骨の前方移動を制動するためのリアライン・ソックスなどが具体例としてあげられます。病態や機能評価の結果に基づき、デバイスの活用法を学ぶことができることから、リアライン・デバイスの活用法を学ぶ場としても最も効率的です。  他動運動が正常化し、適切な対症療法によって他動運動時痛が消失したら、本格的なトレーニングを開始します。ここから先は、患者様自身がマルアライメントの再発を防ぐためのトレーニングを行い、必要な動作の修正を行う段階となります。     ■ セミナーの内容  10回シリーズの CSPT2019 では、スポーツ外傷・傷害に対するリハビリテーションを中心に、全身の関節のマルアライメントの修正・改善を確実に進める方法を講習いたします。第1回の「総論・組織間リリースの基礎」では、その後の9回の部位別の治療法を学ぶための基礎となる設計図と組織間リリースを習得していただきます。    第2-4回は体幹(骨盤、胸郭、腰痛・骨盤痛)、第5-8回は下肢(股関節、膝関節、足関節、足部)、第9-10回は上肢(肩関節、肘関節・前腕・手関節)となります。それぞれ、午前中に病態と評価を、午後に治療総論、運動療法、補装具療法、徒手療法を行います。  「リアライン・コンセプト」の魅力は、一つのモデルとして「治療の設計図」を提唱していることです。評価についても同じで、シンプルで一貫した方法に基づいています。「リアライン・コンセプト」に基づく評価を習得することは、治療において進むべき道を明確にすることへ繋がります

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リアライン商品の新規お取り扱い店(販売店)登録について

お陰さまで、リアライン商品は全国の多数の医療機関、治療院、フィットネスジム、個人事業主(パーソナルトレーナーなど)を通じて販売させていただいております。”ReaLine for Everyone”「歪み撲滅」をテーマに掲げている以上は、現状に留まらず、益々多くの歪みに悩む方にリアライン商品をお届けできる体制を構築したいと考えています。       このブログをお読みの方は、おそらく治療者やトレーナーとして関節の治療や機能向上に取り組んでおられる方、もしくはご自身の関節に問題がある方が多いと思います。それぞれの職場で、または個人的なお知り合いなどに向けて、リアライン商品の効果やユーザーなどを発信していただき、リアライン商品をより多くの方に知っていただけるよう、ご協力のほどお願い申し上げます。ごく一部ではありますが、 トップアスリートの声 を掲載していますので、こちらもご参照ください。     ■ リアライン商品のお取り扱いを開始したい場合(新規)  お取扱店とはリアライン商品を販売してくださる医療機関、治療院、フィットネスジム、個人事業主(パーソナルトレーナーなど)などのことを指します。毎日のようにお問い合わせがとどきますが、その中で一番の問題はリアライン商品の使い方や装着方法、あるいはその効果などについての知識のない方がほとんどです。しかし、それを理由にお取り扱いを諦められてしまうのはとても残念に思います。  リアライン商品のことを深く理解していただく方法はいくつもあります。以下の中でご都合の良い方法を選んでいただくことにより、十分な知識を持ってリアライン商品の販売に取り組んでいただけるようになると考えています。 ① リアライン実技セミナー への参加   脊椎リアライン実技(1日)と脊椎・下肢リアライン実技(2日)の2種類があります。いずれも、基本的な運動に関する知識があれば、どなたでも参加することができます。関節運動指導士のカリキュラムに組み込まれていますが、資格を取得しなくてもお取り扱いは可能です。ただし、リアライン・コアとリアライン・レッグプレスについては資格者を優遇する割引制度があります。 ②GLABオフィス(東京渋谷)における個別使用法説明  弊社オフィスに来ていただき、蒲田もしくは関節運動指導士の資格を有するセラピスト/トレーナーなどが、①のセミナーの内容に準じて使用法を説明させていただきます。 ③ご希望の場所を訪問しての使用法説明  医療機関などで、一度に10名以上の医師・セラピスト・トレーナーにご参加いただける場合は、関節運動指導士の資格を有するセラピスト/トレーナーなどを派遣し、使用法を詳しく説明させていただきます。    ④オンデマンドでのセミナー視聴  上の①に記載したリアライン実技セミナーをインターネット上で視聴することができます。月会費制で視聴し放題の オンデマンド をご登録いただくことで、交通費をかけずに、お好きな時間にリアライン商品をご理解いただくことができます。必要に応じて、事前にリアライン商品のサンプルをお送りし、セミナーを視聴しながら実際に商品を使っていただき、その使用法を習得していただくことができます。       ⑤深い専門知識と正しい使用法を理解して販売したい場合   関節運動指導士の資格取得 により十分な知識を得ることができます。Level 1は体幹部のリアラインを学修していただくもので、主にリアライン・コアの使用法を習得できます。Level 2ではバランスシューズやレッグプレスも含めた全てのリアライン商品の使用法をご理解いただけるようになります。

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第3回ジョイントヘルスカンファレンス(2020年3月21-22日、東京)開催要項

第3回Joint Health Conference     ■ テーマ: アスリートの変形性関節症と競技復帰! ■ 日 程: 2020年3月21-22日        1日目:膝関節、2日目:股関節 を予定 ■ 形 式: AM:エキスパートによる講演        PM:包括的文献レビュー ■ 場 所: 東京(両国) ■ 対 象: 医師、理学療法士、アスレティックトレーナー、柔道整復師など ■ 受講料:  2日間セット  一般20,000円(税込)          会員18,000円(税込)  一般    1日目のみ:12,000円(税込)   2日目のみ:12,000円(税込)  会員   1日目のみ:10,000円(税込)   2日目のみ:10,000円(税込)    早割(2日セットのみ):    5月末 25%引き    9月末 20%引き    12月末 10%引き ■ 受講登録: 4月1日ころから公開予定           https://realine.info/seminar/jhc           受講登録        ■ 開催趣旨:  関節軟骨損傷、半月板損傷、関節唇損傷といった硝子軟骨や線維軟骨(以下、軟骨)の損傷が生じると、その治癒能力が低いため元通りの関節に治しにくい状態となります。軟骨の再生や再腱の治療法は日進月歩で、新しい治療法が多数誕生しています。第3回JHCでは、軟骨損傷に対する最新の治療法を学ぶ機会を提供いたします。  次に、保存療法や術後のリハビリテーションにおいて、軟骨損傷とは無関係の関節外の症状を呈する症例と遭遇することがあります。半月板損傷だと思っていたら膝蓋下脂肪体の癒着だった、ということもしばしば経験されます。どのような診断名であっても、病態を正確に見極め、軟骨損傷以外の症状を完全に解決した上で、残っている軟骨由来の症状と向き合うことが望まれます。  私達はセラピストとして、軟骨損傷を持つアスリートを諦めさせるのではなく、希望の光を見せていくという役割があります。上記のような軟骨に無関係な症状を確実に取り除くためには何が必要か、また最新の治療法の成績を向上させるには何を学ぶ必要があるのか、を理解することが望まれます。第3回JHCは、軟骨損傷を諦めることなく治療できるセラピストを増やすため、世界中から最新の知識を集めた勉強会にしたいと考えています。 ■ 整形外科診療に携わる医師、セラピストの皆さんへ  JHC関係者の皆さん、受講予定の皆さん、そして軟骨損傷の治療法の進歩にちょっとでも関心のある皆さん、この日程を今すぐカレンダーに記入して、日程確保をお願いします。

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遠征時の腰痛予防のために(アスリート・関係者の方へ)

遠征のたびに腰の張りを訴えるアスリートとそのケアにあたるトレーナーのために・・・         アスリートの皆さんの中には、長時間の移動を伴う遠征のたびに腰部の張りを訴えて、遠征先のホテルに着くやいなやトレーナールームに駆け込んで順番待ち、という方が多いと聞きます。深夜に到着して、それからケアを行うトレーナーもたいへんですし、アスリートも寝不足になって試合前のコンディションを悪化させることにもなりかねません。     遠征の疲れの原因は、長時間の椅子座位での骨盤の歪みかもしれません。坐骨部のカーブにより、椅子座位では坐骨が中央に近づくように回転します。その結果、仙腸関節上部には離開するストレスが生じ、多裂筋の防御的な緊張を生み出します。これが遠征時の腰の張りの原因の一つです。     このような問題を解決するための座椅子を開発しました。これまでの測定で、この座椅子に座ると坐骨の中央への接近が防がれ、仙腸関節上部の離開が予防できることを裏付けるデータが得られつつあります。      このたび、座椅子の開発の最後の段階で、量産化のための金型の経費が400万円ほどかかります。これに対して、 クラウドファンディング を通じてご支援をお願いしております。アスリートの皆さん、またチーム関係者の皆さんのお困りの症状を改善しうるプロジェクトですので、何卒ご支援賜りますようお願いいたします。

精密触診 組織間リリース セミナー情報

精密触診と組織間リリース(ISR)を習得していただくために

PTになって20年、ここ数年ようやく「痛いところに手が届く」ことができるようになってきました。痛みの原因である末梢神経を特定したり、股関節関節包周囲にある癒着と痛みとを特定したり、主訴を触診で探りきることができるようになってきました。      その背景には、組織間リリースの技術を磨く中で、リリースで使う指先の面積を極力小さくすることに取り組んできたことが挙げられます。例えば、厚さ2mmの皮神経をリリースしようとすると、指先の末節骨に1mm程度の小さな点「リリースポイント」をつかってリリースを行う必要があります。そうしているうちに、小さな点で触診することは、リリースしなければならない癒着を見つける上で不可欠であることを痛感しています。      一方で、PTとしての過去を振り返ってみると、「痛いところに手が届かない」ままの状態にも関わらず、治療を続けてきた時期があまりにも長かったことが思い出されます。痛いところを特定せずに治療をすることは、痛みの正体がわからないまま、そして患者の主訴を厳密に特定せずに治療を行っていたことになります。今から思うと、とても未熟だったと言わざるを得ません。     ISRの技術は、指先を組織の間に滑り込ませて、末節骨遠位端を使って1mmの精度で疎性結合組織をリリース(解放)します。その結果、あらゆる軟部組織(=皮下組織、筋、腱、神経、骨膜など)を対象として、組織間の癒着を解き、滑らかに動くよう改善させることができます。組織をつぶすことなく、溶かすように組織間の滑走性を改善させます。       こういう技術を教わる機会は、20年前にも10年前にもありませんでした。しかし、今であれば「精密触診」と「組織間リリース」という形でセミナーを受講することができます。これらの技術を若いときに身につけると、今後数十年間に渡って「痛いところに手が届く」評価と治療ができるようになります。      この技術を、一人でも多くのセラピストに伝え、正確に痛いところを探しきることができるようになってもらいたいと思い、以下のようなセミナーを企画しました。 ========================================== ■精密触診と組織間リリース   大阪会場:4月14日   札幌会場:6月16日 お申込み・詳細は こちら をご覧ください。 ========================================== ■組織間リリース:中級編(股関節・骨盤編) 大阪会場 日にち:4月13日(土)、5月18日(土)、6月9日(日)    ■組織間リリース:初級編 東京会場 日にち:5月25日(土)、6月22日(土)、7月27日(土)    ■組織間リリース:初級編 名古屋会場 日にち:7月14日(日)、8月4日(日)、9月8日(日)    お申込み・詳細は こちら をご覧ください。 ========================================== ※時間は9:30-16:30。 ※受講料は日本健康予防医学会の会員様は86,400円(税込)、非会員様は108,000円(税込)です。

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整形外科疾患の治療に関わるすべての理学療法士に学んでほしい「治療の設計図」とは?

膝が痛い、腰が痛い、肩が痛くて眠れない、というような主訴を持って受診される患者様への治療において、再現性が高く、確実に治療が前進するような設計図はあるでしょうか?      建築であれば、どのような小さな建物でも設計図なしに作ることはありません。しかし、セラピストの治療では、関節疾患を治していくための設計図のないまま、「個別性」という言葉を隠れ蓑に、実は行き当たりばったりの不確実な治療を繰り返す場面をよくみかけます。これでは、選ばれるセラピストになることはできません。      セラピストのための簡単なチェックリストを作ってみました。すべてにチェックが入らなければ、意味のある設計図はないと断言できます。 □ 評価が終わった時点で、患部周辺に加わるメカニカルストレスとその原因を特定できる。 □ 評価が終わって時点で、疼痛とメカニカルストレスの因果関係、そしてメカニカルストレスとは無関係な疼痛を把握できる。 □ メカニカルストレスの原因因子に対する最も効率的な治療技術が準備されている。 □ 関節のマルアライメントが修正されたときに、どのような症状の変化が得られるのかを明確に予測できる。 □ セラピストが主体となって行う治療内容が予め計画されている。 □ 患者が主体となり負荷をかけた運動療法を開始するタイミングが予め計画されている。 □ 上記が全身の全ての関節疾患に応用可能なものとなっている。     これらにチェックが入らないとすると、関節疾患が治っていく過程を踏まえた治療の設計図が明確ではない可能性が高いと思われます。あなたが患者になったとして、明確な治療手順が準備されていない人の治療を受けたいと思うでしょうか? 私なら、完治までのプロセスを明確に説明できる人のところに行きます。(注:プロセスの説明ができても、技術が足りなければそのプロセスは実行できません。技術の問題は別の機会に譲ります。)     リハビリテーション部門のリーダーの方は、後輩たちの治療能力を高めるために日々苦労されていることと思います。その苦労の一つは、治療の方向性の共有ではないでしょうか? 同じ方向に治療を行っていれば、後輩たちへの指導は技術指導に集中できることになります。しかし、方向性と技術の両方が曖昧な状態だと、何を指導してよいかわからないということになりかねません。      治療の設計図は、新人セラピストはもちろんのこと、5年目、10年目のセラピストでも容易に作り上げられるものではありません。数百例、数千例の治療経験から共通項を拾い出し、法則化していく積み重ねが必要です。さらに、その設計図を基に治療を行っている後輩たちの治療結果から、多くの修正を加えて行かなければなりません。そのようにして作り上げられた設計図は、少々の個別性を持った病態に対しても十分に対応できる頑健(Robust)なものに進化したものになっています。つまり、設計図は個々のセラピストが作り上げるものではなく、優れた設計図を見つけ、それを学び、それを実行することから開始すべきだと断言できます。      リアライン・コンセプトとは関節疾患の治療に必要な設計図です。リアライン(アライメント修正と他動運動の正常化)を治療の主役に位置づけることにより、その後の自動運動、抵抗運動、荷重運動を含む運動療法を無駄なく、円滑に進めることができるようになります。また、運動療法によって症状が悪化して運動療法を中断もしくは制限するようなトラブルを回避する上でも重要な役割を果たしています。これを学んだ方は、口を揃えて治療がシンプルになったと表現します。つまり、練り上げられて応用範囲の広い設計図は、複雑なものではなく、誰にでも適用できるようにシンプルに練り上げられていることを意味します。     さらに重要なことは、設計図が決まると、その設計図通りに治療を進めるための治療技術を絞り込むことができます。つまり、様々な治療テクニックを行き当たりばったりで学ぶのではなく、設計図を基に、どうしても必要をテクニックに絞り込んで学んでいくことができます。これは無駄な時間とお金を節約することになるだけでなく、使用目的が予め明確になったテクニックを集中的に学ぶことができるようになることを意味しています。当然、技術習得が早く、設計図の完成度が加速度的に高まっていきます。また、同時に、設計図を進める上で無意味な技術を予め見極めることにも繋がります。     技術習得には時間がかかるものです。私が行っている組織間リリースは、現在のレベルになるまで20年を要しました。今では、その20年のプロセスを集約して、1年間で治療上有効なレベルにまでスピード感を持って習得してもらえるようになってきました。これも設計図が確立し、その技術の使用目的が明確になっているからに他なりません。     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ CSPTについて       CSPT はクリニカルスポーツ理学療法の略で、設計図としてのリアライン・コンセプトをしっかりと学びたい方、習得したい方のために作られたセミナーです。これまでのべ8000名以上のセラピストが受講されました。クリニカルスポーツ理学療法というタイトルですが、全身の関節疾患の治療を含むもので、スポーツに関係のない関節疾患にも応用できます。また最近では、産前・産後のケアにも役立てていただけるよう、病態の幅を広げて治療を紹介しています。     CSPTは10回シリーズで、  第1回:総論(設計図)と組織間リリースの基礎技術  第2-4回: 体幹  第5-8回: 下肢  第9-10回: 上肢 となっています。過去の受講者の80%以上は10回シリーズを受講されています。このように全身の関節の治療法の基礎を1年間で習得できるコースは他にはありません。整形外科診療を行う医療機関として、スタッフ全員でこのCSPTを受講し、共通の設計図を持って日々の診療にあたられてはいかがでしょうか?       2019年度のCSPT は東京会場のみとなっており、残席が少なくなっております。ご興味のある方はお早めにご登録ください。5名以上で参加される場合は、お得な紹介制度もありますので、一度お問い合わせください(seminar@realine.info)。

産前産後 組織間リリース 精密触診

産前・産後ケアのための「組織間リリース」を含む技術習得のチャンス

産前・産後ケアのための技術習得に関する情報 治療を受けたい方向けの情報         セミナーの地域的な偏りの解決は難しいところですが、できるだけ各地で開催していきたいと考えています。一方で、セミナーや周産期ケア勉強会に参加される前などに、ある程度の予習をしていただくことで、さらにその価値は高められます。     ---------------------------------------------------------------------- オンデマンドのご案内 ----------------------------------------------------------------------- まずはネット上で、過去のセミナーのオンデマンドを見ていただくことをおすすめします。 https://www.jlc-ondemand.com/LP/418_medical/418_medical/gamada_lp/index.php 特にお勧めなのは、 ・ISR初級編 ・ISR中級編(骨盤・股関節) ・CSPT骨盤編 ・CSPT胸郭編 ・CSPT腰痛・骨盤痛編 などです。      なお、ISR産前・産後ケアについては、2019年2月からの東京会場の内容を収録して、上記のオンデマンドでも視聴可能となります。オンデマンドについて、産前・産後ケアにご興味のある方にもシェアして頂ますようお願いいたします。      ----------------------------------------------------------------------- 産前・産後ケアセミナーシリーズ2019のご案内 ----------------------------------------------------------------------- 2019年度上半期 ●組織間リリース:産前・産後ケア(福岡会場) ●産前・産後の仙腸関節痛に対するリアライン・セラピー  (東京会場、大阪会場) https://realine.info/schedule#schedulePregnant     ----------------------------------------------------------------------- 産前・産後ケアを受けたい方へ -----------------------------------------------------------------------     「全身フルコース」については、原則として東広島または東京など私の出張先での日程調整となります。それでもよろしければお申込みを受付けたいと思います。このケアは、あくまでもセラピストとしての技術習得のための勉強の機会として提供するものであり、位置づけとしては「勉強会」となります。このため、当面の間はケアの対象を「セラピスト」に限定させていただきますので、ご容赦ください。   ■2時間コース 『妊娠中に溜め込んだ疲労解消のための全身フルコース(2時間)』 『妊娠中の姿勢・体型変化をリセットする全身フルコース(2時間)』      ■1時間コース  産前・産後におけるあらゆる不調(1-2部位)に対応します。          ご依頼いただきやすくするため、また私がご依頼を忘れないようにするため、お申込みフォームを作成しました。     https://goo.gl/forms/uH2Yc8CWLdtKQ8wq1 これにご入力いただいた方には、候補となる場所と日程を提案させていただきます。

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骨盤底筋への圧迫感(臓器下垂感)

今回は「骨盤底筋への圧迫感(臓器下垂感)」についてこれまでの経験をまとめてみたいと思います。        「骨盤底筋への圧迫感」は座位において座面から骨盤底筋が押されて痛い場合と、立位などで骨盤内臓が下がって骨盤底筋を上から圧迫している(ような)感覚に分けられるようです。       前者は、殆どの場合骨盤底筋の癒着を伴う過緊張が原因であり、骨盤底筋間の癒着の治療によりほぼ解消されるようです。中でも腸骨尾骨筋の周囲をリリースすることで、骨盤底筋の後ろ半分の不快感はほぼ解決されます。具体的な治療対象としては以下の通り。 ●外側:内閉鎖筋ととのリリース。腸骨尾骨筋を内側に寄せるとともに、その緊張を寛解させる。 ●内側:恥骨尾骨筋との間をリリース ●尾側:浅会陰横筋とのリリース           次に、前半分(会陰三角)については、坐骨海綿体筋、球海綿体筋、浅会陰横筋、深会陰横筋などのリリースを行います。その深層にある腸骨尾骨筋との間を完全にリリースできると、会陰三角の筋が正常な活動を取り戻します。     一方、臓器下垂そのものについても、膀胱の位置を指標とすることで、下垂の有無をある程度判定できます。恥骨体の上縁と膀胱上縁の距離を測定すると、正常であれば5cm以上、しかし尿もれや下垂感、もしくは膀胱瘤がある場合は2cm程度まで膀胱が降下している例があります。      膀胱下垂の軽い症状としては、妊娠中から続く頻尿(膀胱の容積減少)があります。妊娠中に頻尿はある意味当たり前と考えられていることもあり見過ごされがちですが、尿もれが慢性化する前段階として、頻尿や1回あたりの尿量減少について調べる必要性がありそうです。     妊娠中や産後において、膀胱の周囲および後部をリリースすると上記の距離は5cm程度まで回復させることができます。それにより上記のような症状はある程度改善に向かいます。子宮が膀胱を下方に向けて圧迫し、下垂した状態で周囲と癒着することについて、もう少し研究が進むことを期待したいと思います。同時に、その解決方法についてもしっかりと進化させていきます。     産前・産後ケアについてのセミナーについて、ご興味のある方は こちら をご覧ください。

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股関節屈曲制限の症例

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- セミナー終了後、股関節屈曲90度程度と制限の強いセラピストの治療をする機会がありました。年齢はおそらく20代後半で、学生時代から徐々に制限と違和感があったとのことでした。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------     股関節前面の詰まりがあるため、その主訴を頼りに ・大腿直筋反回頭と関節包のリリース ・腸骨筋と腸骨関節包筋・股関節関節包とのリリース ・腸骨関節包筋と股関節関節包・脂肪体とのリリース などを行い、5度程度の僅かな改善しか得られませんでした。     次に図の赤色の部分にある脂肪体を関節包(関節唇のあたり)からリリースしたところ、可動域は130度にまで改善。    はっきりしたことは言えませんが、おそらく関節唇損傷後に脂肪体の癒着が起こり、そのまま放置されたのではないかと想像します。拘縮が起こったため、関節唇へのストレスは回避され、拘縮状態のみが残ったということなのかもしれません。      脂肪体深層のリリースは、これまでの治療に含んでいなかったので、今後気をつけて見ていきたいと思います。

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