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リアラインブログ・ニュース

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産後の尾骨周囲の痛み

数年前のドバイでの国際腰痛・骨盤痛学会のワークショップで、尾骨変形の治療について1日かけて学びました。その際は、自験例が少なかったので理解度は不十分だったのですが、産後の尾骨周囲の痛みを経験するに連れてよく理解できるようになりました。 尾骨骨折と思われているもの(尾椎の変形)の大部分は尾椎関節の変形であり、骨折というよりも靭帯損傷を伴うものが多い。このためある程度の矯正も可能とのことです。私は尾骨の変形の矯正は行いませんが、それ以外の治療でも症状改善は可能です。 次に、変形はわずかでも痛みが継続する例も意外に多いことが分かってきました。産後の痛みは「仕方がない」と諦めざるを得ないと思っている女性が多いこともありますが、正確な病態分類がなされていないことも事実です。      僅かな自験例ですが、尾骨周囲の痛みを治療結果から分類すると以下のようになります。      1)仙骨傾斜による尾骨一側への荷重  左仙結節靭帯と大殿筋が癒着すると、仙骨は前額面で右傾斜(尾骨は左へ偏位)し、水平面で右回旋します。その結果、椅子座位では尾骨の右側に荷重が集中します。この接触部位が痛い場合、そして接触により尾椎に曲げ応力が加わって尾椎の靱帯へのストレスによる痛みが生じる場合があります。治療としては、仙骨アライメントを修正して、荷重位地を正中線上に戻すことが必要となります。       2)大殿筋と尾骨の癒着  尾骨に外傷が起こると、その治癒過程で大殿筋と尾骨の癒着が起こることがあります。大殿筋のリリースにより痛みが軽減するので、因果関係の特定は容易となります。       3)尾椎神経の癒着  これも2)と同様に外傷後などに尾椎から出る神経がその周囲の筋や骨と癒着して起こる痛みです。この神経が刺激されるメカニズムとしては、1)のような直接の荷重、そして荷重による尾椎への曲げ応力などがあります。治療としては、神経のリリースが有効です。     4)尾骨だと思っていたが実はその側方の痛みである場合  尾骨の側方には肛門挙筋・尾骨筋と内閉鎖筋が接し、また内閉鎖筋と仙結節靭帯、またそのそばには陰部神経があります。これらは、坐位での圧迫や外傷後に癒着を生じ、慢性的な痛みが生じることがあります。やはり、筋間や神経のリリースが有効です。     5)仙腸関節からの放散痛など  上記のようなメカニズムであれば圧痛点が明確に触知されますが、尾骨付近に圧痛がまったく見つからない場合は放散痛を疑います。痛みが会陰部にも広がる場合は会陰神経の癒着が考えられます。     私が経験した範囲では以上のような分類ができます。これら以外にもいろいろな病態はあると思いますが、上記の病態分類だけでも多くの症例をカバーできると思われます。もちろん、事前の画像検査は不可欠ですが、画像所見がない場合は、丁寧に触診すると上記のような分類ができるはずです。       ISR周産期ケアにおいて、尾骨周囲の疼痛治療も含めるか迷っていますが、初級編としてはやや難易度が高いかもしれません。 現在、発売準備中の座椅子「リアライン・チェア」はこのような尾骨への負担を減らすように設計されています。尾骨に荷重せずに座ることで、普段の痛みは大幅に改善できる可能性があります。6月4日まで ReadyFor でクラウドファンディングを行っていますので、是非ともご協力ください。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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周産期ケアで修正すべき骨盤アライメントと重視する筋機能とは

周産期ケアに取り組むにあたり、必然的に骨盤のマルアライメントを効果的に修正する必要に迫られます。その際に、どのようなマルアライメントパターンが起こりうるのかを把握した上で、体表からのアライメント評価を行う必要があります。   <寛骨> 前額面:寛骨下方回旋、仙腸関節上部の離開 水平面:寛骨内旋、仙腸関節後部の離開 矢状面:寛骨前後傾、仙腸関節への剪断ストレス <仙骨> ・仙骨傾斜、尾骨変位、仙腸関節離開 ・仙骨後傾、尾骨前方変位、仙腸関節counter nutation       以上に対して、筋活動がどの程度有効なのか、またどの筋の活動が有効なのかを具体的に考えていく必要があります。     1)腹横筋  寛骨内旋に対してはマルアライメントを増強させ、寛骨下方回旋に対しては仙腸関節を安定させるという矛盾した機能を持ちます。したがって、寛骨内旋位の骨盤に対して腹横筋の単独収縮はむしろ痛みを増悪させる危険性があります。      2)骨盤底筋  尾骨を前方に引き出す機能を持つため、仙骨後傾に対しては悪影響を持ちます。実際のところ、椅子坐位での生活が長い現代人において、尾骨周囲の癒着による仙骨後傾位はめずらしくありません。これに対して骨盤底筋の単独収縮はむしろ仙骨後傾を増悪させ、荷重位でもclose-packed positionとならない仙骨を作っていく危険性があります。      3)大殿筋・胸腰筋膜・多裂筋  これらは言うまでもなく仙腸関節の安定化筋であり、両者の組み合わせにより仙腸関節離開を改善方向に誘導します。     以上のように、筋群ごとに骨盤アライメントに対する役割が異なることを踏まえ、マルアライメントの評価に基づいた筋の選択が必要となります。         このようなマルアライメントパターンは周産期に特有のものではありません。妊娠後期であっても、アスリートと同様のアライメントパターンがあり、その治療を的確に行うことで寝返りやブリッジでの仙腸関節痛が解消されます。妊娠後期の急性腰痛であっても、治療方針は全く同じ。まず、骨盤のリアラインを行い、その上で最低限の筋活動で良アライメントを持続してもらいます。         骨盤リアラインについては、CSPT(クリニカルスポーツ理学療法セミナー)の骨盤編で1日かけて講習しており、また徒手的なマルアライメント解消のための技術についてはISR中級編で3日間かけて講習しています。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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腹直筋離開の対策

腹直筋離開は組織損傷を伴う結合組織の損傷を伴うもので、理論上保存療法で改善することは難しいと思われます。一方で、腹直筋を寄せておくことで多少の改善は得られることが経験的に分かっています。   妊娠後期に腹直筋を内側に向けてリリースすると、腹横筋の伸張性が改善させられることに加え、腹直筋離開のリスクを減らせると推測されます。その効果については未検証ですので、いずれまた紹介させていただきます。    1回目の出産で9cmの離開が生じた方の2回目の妊娠中(27週)の方です。背臥位でクランチ運動を行うと5cmの離開があります(左写真)。この状態において、腹直筋のリリース(中央)を行った結果、3.5cm程度に離開が縮小しました(右写真)。     このことは腹直筋深部の滑走性が予防と治療において重要であるとともに、滑走性が改善したことを裏付ける指標にもなると思われます。     これについてはエコー下での測定を含めて、症例をためていきたいと考えています。      余談ですが、産後5ヶ月の女性で、内腹斜筋と腹横筋との間に通常では経験されないくらいの強い癒着が認められました。このことは妊娠後期にこれらの筋にも炎症を伴うような損傷が起こっていることが推測されます。これは産後の腹横筋機能の回復にも大きく悪影響を及ぼす可能性があります。      産後の腹筋群の機能回復のためには、できるだけ産前に腹筋群間の滑走性を改善しておくことが望ましいことが推測されます。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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産後6日目の周産期ケア

無事生まれました!   そして6日目、予定日よりも早く、小さく生まれたおかげか、産前の骨盤ケアの効果もあってか、この時点で症状は軽微でした。       骨盤痛はごく軽度。骨盤後面の開き具合を示すPSIS間距離は産前とほぼ同程度で、極端な不安定性の増強は認められません。前屈からの起き上がり動作中や椅子坐位からの歩きはじめに少し痛みが生じる程度。上背部に少し痛みがありますが、生活には大きな影響はありません。下部腹横筋のコントロール想定通り不良。長女(10kg)の抱っこは困難。       産前に股関節周囲の癒着を徹底的にリリースしておいたので、歩隔を狭くして歩くことができます。歩行中の股関節伸展は少し不足気味ですが、可動域としては制限なし。     以上より、産後6日のケアのテーマを以下のように設定しました。 ① 骨盤を固定した状態での股関節の独立した運動の獲得(荷重伝達障害の解消) ② 仙腸関節の良肢位における腹横筋コントロール ③ 胸郭前面の上下方向への伸張性獲得(肋間の拡大)と姿勢改善 ④ 上背部の疼痛の解消(肩甲背神経リリース)         そのうち、①と②についてはリアライン・コアSIにまかせておけば大丈夫。わずかに右股関節内転の僅かな制限も徐々に解消され、下部腹横筋のコントロールもすぐに意識化され、コツを習得しました。動画を見てわかるように、足音を立てながらの足踏みは「荷重伝達障害」をまったく感じさせません。     ③はリアライン・コアのみで今回は手作業なし、④については手作業で解決しました。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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臨月の骨盤ケアのゴールは「安心」と「快適」

周産期の骨盤の弛みについての研究はほとんどなく、弛んだ結果骨盤のアライメントはどのように変化するのかについての研究は見当たりません。妊娠後期にMRIなどの画像検査を行いにくいという点からも実施が容易ではないテーマであるのですが、少なくとも産後の骨盤の変化は縦断的に追いかけられると考え、そのような研究をスタートしつつあります。     さて、触診と治療経験に基づくと、出産前の仙腸関節痛の原因はそれほど厄介なメカニズムではないと考えています。端的にいうと、非妊娠者に生じる仙腸関節痛と同様のメカニズムによって起こり、同様の治療によって症状を軽快させることができます。     特徴的なアライメントパターンとして、寛骨内旋によるPSIS間の離開、または寛骨下方回旋によるPSISの離開のいずれかに集約されます。寛骨前後傾は胎児からの骨盤拡張方向の力により改善され、対称性は良好である例が多いと感じています。     寛骨内旋に対しては縫工筋や鼠径靱帯周囲の軟部組織のリリースによって改善が見込めます。寛骨下方回旋に対しては、関節包と小殿筋など外転筋の癒着をリリースすことで改善に向かいます。PSIS間距離を短縮させるようなアライメントに対する治療を行うことで症状は半減します。   その上で、中殿皮神経、上殿皮神経、長後仙腸靭帯、梨状筋付近などの結果因子に対する対症療法を行うことで、寝返り時の痛みなど主訴はほぼ解消されます。     このような治療が胎児にどのような影響を及ぼすのかについては十分分かっていません。組織間リリースによる対症療法は、薬剤を使わないという点で副作用の心配はありません。PSIS離開を軽減させるようなアライメントに対する治療は、胎児の環境に何らかの影響を及ぼす可能性はあります。     そのことを踏まえ、上記の治療は母体が「快適」であることを常に意識します。快適さの基準は痛みだけでなく、息苦しさや椅子坐位や背臥位の姿勢保持の快適さを含めて考えていきます。そのため骨盤のみの治療で終えるのではなく、少しでも腹腔容積を広げ、胸郭可動性を改善するような治療も同時に行います。その結果、日常生活の痛みの軽減、睡眠障害またはその原因の解消、そして「安心」と「快適」を確保します。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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妊娠36週、呼吸が苦しい!

胎児が推定2200gを超えて、かなり横隔膜を圧迫し始めます。座っていても寝ていても息苦しく、また歩いても呼吸が最初に苦しくなり、有るき続けることができません。出産間近だから仕方がないと諦めている方も多いと思いますが、実は快適に眠れるように、快適に歩けるように、いろいろな対策があります。     (1)腹腔の容積を広げる→胎児と横隔膜の距離を拡大します  腹筋の中で一番深い位置にあるのが腹横筋。この腹横筋を長くすると腹腔の容積が拡大します。具体的には、腹部では腹直筋を内側にめくるようにリリースし、背部では背筋を腹横筋からめくるようにリリースします。その結果、腹横筋が引き出されて容積を拡大することになります。  下の動画の妊婦さんに対してもこのリリースを行ったところ、腹筋の緊張が弛み、どこを触っても柔らかい状態になりました。また胎児の頭や肘が体表からわかるくらいにゆとりが出て、横隔膜が上下に大きく動くようになりました。        (2)みぞおち、脇腹の肋骨の動きを拡大する→横隔膜を動かします  上で書いた腹直筋のリリースで、腹直筋の外側縁から肋骨弓までの距離を拡大することができます。また、みぞおち部分には肋骨を挟むように、浅層には外腹斜筋、深層にはない腹斜筋があります。これらを丁寧に肋骨から剥がすようにリリースするとみぞおち部分の肋骨の可動性が大きく改善されます。  一方、側面では、骨盤から脇腹、肩にかけて伸びている広背筋という大きな筋肉があります。これは、特に妊娠後期に入って横向きに寝る時間が長くなるに連れて、腹筋や肋骨の側面で癒着します。この広背筋は骨盤と肋骨にまたがるため、癒着によって肋骨の上方への動きを制限します。これを腹横筋や肋骨からリリースすることで、脇腹の部分の肋骨の動きが大きく拡大します。(動画)   (3)胸の上部の肋骨の動きを拡大する→肺の上部に空気を入れます  胸の前から肩に向かう大胸筋が、深部にある小胸筋や腕にある上腕二頭筋に癒着している場合があります。これによって肩は前に引かれ、猫背の状態になってしまいます。猫背になると、肋骨上部が動きにくくなり、肺の上部に空気が入りにくい状態となってしまいます。  これに対して、大胸筋を丁寧にリリースし、胸を張ることに対して制限しないような状態に変えていきます。これにより、胸を張りやすくなり、上記の問題を解決できます。   (4)肋骨の変形を修正して、動きやすい肋骨を作ります   肋骨と肋骨の間には肋間筋という筋肉があり、これに皮膚が癒着している場合があります。その結果、肋骨の下部が体の前に向かって突き出しているような変形が起こります。仰向けになると、この肋骨の変形によって腰が反るようになり、仰向けで寝ているのが苦しくなります。    これに対しては肋間筋をこするようにして皮膚をリリースし、皮膚による肋骨の運動の制限を取り除きます。       以上のテクニックは全て腰痛治療に使うものですが、全く同じ技術を妊娠後期の女性においては仰向けの姿勢を快適にすることに役立てることができます。CSPT胸郭編で実技の講習を行っていますので、ご興味のあるかたはCSPT2018大阪会場の胸郭編をチェックしてみてください。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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臨月の鼡径部の詰まり、違和感、拘縮、そして骨盤アライメント

妊娠後期でもアスリートでも、あるいは一般の腰痛患者の治療においても、骨盤アライメントと股関節の拘縮は常に表裏一体の関係にあります。右鼡径部に拘縮があれば、同側の寛骨は前傾方向に引かれて骨盤は歪んだ状態になります。     仰向けで腰部に負担を感じるとき、もしかしたら片側の寛骨が前傾していることが原因かもしれません。例えば右寛骨が前傾すると、右寛骨の後部は上方に移動するので、仙骨が傾きます。その影響が腰の筋肉の緊張を高めるのです。そのような状態が疑われたら、手で左右の寛骨の前後傾を修正すると、その瞬間に腰の張りが軽減されることで確認できます。      こういう非対称的な骨盤の状態が把握できたら、どの筋肉が寛骨を前傾方向に引いているのかを丁寧に探っていきます。特に緊張の強い組織があれば、おそらくそれが原因でしょう。     この動画では、右の大腿直筋と腸骨筋との間で分岐した大腿神経を触知しています。最初に大腿神経を大腿骨頭上の関節包から剥がすようにして外側に向かってリリースします。そうすると、内側の腸骨関節包筋の外側縁が触知されるので、関節包をこするようにしてこの筋を内側に向けてリリースします。     この妊婦さんの場合は、上記によって寛骨が左右対称となり、背臥位での不快感が解消されました。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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臨月の仙腸関節痛

妊娠後期・臨月であっても普通の仙腸関節痛として治療できます。非妊娠者の仙腸関節痛と同様に,骨盤アライメントをしっかりと把握し,原因因子とマルアライメントの治療によるメカニズムの治療,そしてその後に残る結果因子の治療をすれば症状は改善します。       <以下,本人コメント> 昨晩はとても快適に眠ることができました!寝返り、ブリッジも全く痛みがなく、痛みで目が覚めることもありませんでした。 治療前、自分ではあまり気になっていませんでしたが、寝返りの際の、股関節の動きもすごく楽な気がします。つまった感じもないですし、屈曲内転時に骨盤への負担も全く感じません。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4週間前の妊娠32週には中殿皮神経の疼痛のために、寝返りができない状態でした。妊娠36週に入り、今にも生まれそうな状態となって息苦しさとともに、再び仙腸関節痛が強くなってきました。この4週間のアライメント変化を整理してみます。        <骨盤の変化> ■32週 ・主訴:左仙腸関節痛(中殿皮神経痛) ・アライメント:仙骨左傾斜(尾骨右偏位) ・治療:  1)右仙結節靱帯・大殿筋間のリリースにより仙骨アライメントが改善。  2)左中殿皮神経のリリースにより主訴が消失。(ただし、ブリッジの際の疼痛が残存)      ■36週 ・主訴:両仙腸関節痛(右>左) ・アライメント:仙骨右傾斜(尾骨左偏位)、     左寛骨内旋、右寛骨前傾 ・治療:  1)右仙結節靱帯・大殿筋間のリリースにより仙骨アライメントが改善。  2)両縫工筋・長内転筋間、鼠径靱帯・大腿静脈/動脈のリリースにより、PSIS間距離が短縮<>  3)右鼡径部の大腿神経・小殿筋/外側広筋、腸骨関節包筋・関節包とのリリースにより右寛骨前傾が改善  4)両長後仙腸靭帯、両中殿皮神経のリリースにより疼痛解消       <今回の治療のポイント>  この4週間の主な変化として、PSIS間距離の開大が顕著で、両仙腸関節に痛みが出現していました。ASIS間距離の開大は認められなかったため、寛骨内旋による仙腸関節へのストレスが原因と推測しました。     出産に向けて仙腸関節が弛んでくることはある意味当然かも知れませんが、それに対する治療としては「少し仙腸関節が弛い人」に対する治療と同様に考えれば良いということになります。つまり、骨盤の前面を内側に引く縫工筋を弛めることにより、仙腸関節へのストレスを軽減させるに十分なアライメント変化が得られました。     その後に行った結果因子としての長後仙腸靭帯と中殿皮神経の痛みについても、一般的な仙腸関節痛と同様の症状であるとともに、同様の治療効果が得られました。    <まとめ>  臨月に、水平面のアライメント変化が優位に起こるのが一般的かどうかはわかりませんが、少なくともこの段階は十分に治療可能なレベルであり、もうしばらくは快適な睡眠と歩行を得ることができそうです。 ● こちらの動画 は右中殿皮神経のリリースの様子です。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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ウーマンズヘルスケアフォーラム2018 in 大阪

大阪で開催された研修会で講演および2コマの実技講習を担当しました。婦人科疾患や周産期の治療を専門としているわけではありませんが、リアライン・コンセプトに基づく骨盤治療、胸郭治療の経験は、快適な妊娠生活および速やかな産後の回復に多大な貢献ができます。     坂本先生(聖隷クリストファー大学)の博士論文のテーマとして取り組んできた産後の骨盤ケアの研究成果も踏まえて、リアライン周産期ケアという概念を構築しています。妊娠後期でも背臥位で快適に眠れるように、また産後1週間で快適に動き回れるように周産期ケアを行います。      実技講習では、受講者(その大部分が女性)に患者モデルを募集したところ半数以上が手を上げ、受講者の多くが何らかの不調を持っていることがうかがえました。     主なデモンストレーションの内容は以下の通りでした。 1)椅子坐位ので仙骨から坐骨にかけての不快感  仙骨傾斜に伴う長後仙腸靭帯痛、坐骨神経の坐骨外側への癒着による近位ハムストリング症候群。仙骨傾斜の改善と坐骨・坐骨神経間リリースで症状消失。      2)一側股関節開排制限  寛骨前傾にともなう恥骨結合の下制による開排制限。寛骨下制の原因は、小殿筋と大腿直筋の間に存在する大腿神経の枝が癒着していたためで、これをリリースすることにより寛骨前傾が解消され、開排制限も消失。     3)ヘルニア後の脊椎屈曲制限  第10肋骨から寛骨にかけて腸肋筋が強く緊張。特に第12肋骨先端部に圧痛が強く、肋骨先端により腸肋筋が押し広げられている状態。腸肋筋を背側に移動させた上で内側に向けてリリースした結果症状は消失。      4)後屈制限、胸椎部背筋痛  一側寛骨の内旋が認められたため、縫工筋と長内転筋の癒着をリリース。これにより後屈時の寛骨内旋が消失し、腰部から骨盤にかけて不快感が消失。  次に、第8胸椎レベルの多裂筋と最長筋との癒着に伴う背筋痛に対して、両筋間の癒着をリリースして症状消失。      5)一側開排制限と股関節外側部痛  一側の恥骨下制に対して、寛骨を前傾させている小殿筋を関節包からリリースし、開排制限は解消。しかし、開排時の股関節外側から後部にかけて不快感が残ったため、中殿筋・小殿筋間および大腿筋膜・中殿筋間をリリースして症状消失。       その他、 ・上、中殿皮神経痛 ・梨状筋症候群(関節包との癒着)       いずれもアスリートに生じる骨盤周囲の問題とほぼ同じであり、産後の女性に特有のものではありません。CSPTの骨盤、股関節・鼡径部を習得すればほぼ解決できるはずです。 ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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リアラインコンセプトに基づく周産期ケア

■  リアライン周産期ケア 「周産期の母体には驚くべき適応が生じますが、組織の伸張性や滑走性の個体差やもともと存在した癒着の影響により、母体には多彩な不快感が生じます。骨盤周囲の痛み、腹腔内の圧迫による呼吸・摂食困難、下肢の浮腫みなどが代表的です。当研究室では、骨欄や胸郭のリアラインセラピーの治療経験を周産期に活かした周産期ケアのノウハウを構築し、その普及活動を行っております。」 ■ 内容 1. 妊娠後期のコンディショニング 1)腹腔容積拡大 ⇛ 呼吸・食事・睡眠の改善  胸郭周囲皮下組織・腹筋群リリース  腹直筋深層リリース  外側縫線(lateral raphe)リリース 2)骨盤アライメントの改善 ⇛ 仙腸関節痛改善  股関節周囲の癒着解消 ⇛ 股関節内転・屈曲可動域改善  仙骨周囲・殿部の癒着解消 ⇛ 仙骨アライメント改善  坐骨神経癒着解消 3)下肢浮腫改善  大腿静脈周囲のリリース     2.臨月のコンディショニング 1)胎児の降下に伴う骨盤関節へのストレス集中の回避  恥骨結合離開 ⇛ 仙腸関節周囲のリリース  一側仙腸関節の離開 ⇛ 対側仙腸関節・恥骨結合周囲のリリース  両側仙腸関節の離開 ⇛ 恥骨結合周囲のリリース 2)仙骨前傾による産道の拡大  尾骨前方偏位(仙骨後傾位)の改善(尾骨周囲のリリース) 3)強制呼気トレーニング  伸長されていた上部腹横筋収縮の再学習       3.出産直後のコンディショニング 1)姿勢改善  背筋群の緊張寛解:外側縫線(lateral raphe)リリース  胸郭アライメントの改善:胸郭・皮下組織のリリース 2)骨盤安定化  骨盤アライメントの改善:股関節周囲の癒着解消  リアライン・コア  スタビライゼーション(非荷重位、荷重位)  強制呼気トレーニング:伸長されていた上部腹横筋収縮の再学習 3)下肢浮腫改善  大腿静脈周囲のリリース ※こちらの記事は、株式会社GLAB代表の蒲田和芳のFacebookより転載しております。

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