日本健康予防医学会が提唱する治療理論「リアライン・コンセプト」についてご案内します。
リアライン・コンセプトとは、蒲田和芳(学術博士、理学療法士、日本体育協会アスレティックトレーナー)が発案した、関節の歪みへ根本から働きかける治療理論です。
理学療法士として、オリンピック選手やプロスポーツ選手などトップアスリートの痛みや悩みに長年向き合ってきた中で生み出された、実践と研究に基づいたコンセプトです。
リアライン=re-(再び)+align(配列する)
つまり、リアラインとは歪んだり本来の動きを失ったりした関節を理想的な状態に整えるということを意味します。
リアライン提唱者
(社)日本健康予防医学会 副理事長
学術博士/理学療法士/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
1991年 | 東京大学教育学部卒 |
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1995年 | 社会医学技術学院 夜間部理学療法学科卒(理学療法士) |
1998年 | 東京大学大学院総合文化研究科 生命環境科学系修了(学術博士) |
1998年~2003年 | 横浜市スポーツ医科学センター 整形診療科理学療法士 |
2003年~2004年 | コロラド大学博士研究員 |
2005年 | フロリダ大学博士研究員 |
2006年~2020年(3月) | 広島国際大学リハビリテーション学科(2015年より教授) |
2015年~ | 日本健康予防医学会 副理事長 |
1991年~2003年 | 東京大学アメリカンフットボール部メディカルスタッフ |
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1998年~1999年 | ワールドラグビー部メディカルスタッフ |
2002年 | シャンソン化粧品メディカルスタッフ |
2010年~ | 東芝ラグビー部、豊田自動織機ラグビー部、トヨタ紡織女子バスケットボール部、プロ野球、Jリーグなど多数のチームの外部リハビリアドバイザー |
慢性的な膝・腰の痛みから一流アスリートのパフォーマンス向上まで、関節に関わるあらゆる問題の根本には、関節の歪みがあります。
関節の歪みの多くは、骨の位置関係のわずかな異常から進行し始めます。
骨の位置関係が崩れたまま運動を繰り返すと、筋肉の働きにまで影響を及ぼします。
関節の歪みがさらに進むと、慢性的な関節の痛み、アスリートなどはパフォーマンスの低下、怪我の後遺症の長期化に苦しむなどの事態に陥るのです。
関節にまつわる痛み・悩みを解決していくためには、まずは根本的な原因である歪みに対処することが必要です。
歪んでいる関節を理想的な状態に戻して、すべての人の体の痛みと歪みからの解放を目指す。
それが、リアライン・コンセプトです。
手術、装具、治療などで一時的に症状を改善・緩和するのではなく、関節の歪みを根本から矯正して関節周囲のどこにも過大なストレスが加わらない、理想的な関節運動獲得を目指して治療を進めます。
足関節から膝、股関節、胸郭、肩、肘など全身の関節を対象としています。
ほぼすべての関節に、この治療理論を適用することができます。
リアライン治療には、運動療法を含みます。
いずれも自宅でできる簡単なエクササイズでありながら、効果を実感しやすいものです。習慣として継続することで、効果を長続きさせることができます。
リアライン商品には、エクササイズ用の器具の他に、普段の生活やトレーニングにも簡単に取り入れられる、インソールやソックスもございます。
簡便・安価であるにも関わらず、高い効果を発揮します。
歪みを修正し、理想的な関節のかみ合わせと動きを取り戻すために、リアラインには3つの方法を用います。
歪んだ状態で固まった筋肉を、手技によってほぐして自然な状態に戻します。
自然で正しい動きができるように、エクササイズによって筋を再教育します。
リアライン・デバイスを装着してトレーニングすることで、関節のズレを妨げます。
これらのリアラインによって、丁寧に関節の歪みを整えます。
筋肉や皮下脂肪など、ゆがんだ状態を記憶している関節周囲の組織をもとの自然な状態に戻していきます。
セミナーでは、リアライン・コンセプトの理論や治療技術を学ぶことができます。
目的・内容の異なる様々なセミナーを全国各地で開催しています。
すぐに現場で生かせる実践的なものばかりです。
さらに、所定のセミナーを受講してWeb上の試験に合格すると、(社)日本健康予防医学会による「関節運動指導士」認定資格を取得することができます。